インプラントの寿命は?長持ちさせるために注意すべきポイント
インプラント治療は、ブリッジや入れ歯と同じように、自分の歯を失ったときにそれを補うための治療方法として検討される方法のひとつです。今回のブログではブリッジと入れ歯、インプラントの3つを比較しつつ、インプラントの寿命と長持ちさせるためのポイントを解説していきます。
インプラント治療とは
歯科治療におけるインプラントとは、自分の歯を失った箇所の顎骨に人工歯根といわれるインプラント体を埋め込み、その上から人工歯(上部構造)を取り付ける治療方法です。インプラントは3つのパーツから構成されています。歯の根の役割をするインプラント体、歯ぐきの上の見えている部分の歯冠の役割を果たす上部構造(人工歯)、これら2つを連結するためのアバットメントという構造になっています。インプラントは天然歯に近い構造をしているのがわかります。アバットメントとインプラント体は、チタンやジルコニアでできており、生体親和性が高く安全な材質です。骨ときちんと結合する特性をもっていますよ。
入れ歯とブリッジはどんな治療
ブリッジや入れ歯の治療方法や寿命を知っておくことで、インプラント治療との違いを知ることができます。
〇 入れ歯
入れ歯の平均寿命は3〜8年程度で、保険が適用される治療です。失った歯を補うための人工歯のことを入れ歯といい、大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。上と下、どちらかの顎で歯がすべてない場合や、自分の歯が1本も残っていない場合は総入れ歯が適用されます。床(しょう)というピンク色をした土台の上に人工歯が並んでいる形状になっています。取り外しができ、専用の洗浄液でお手入れします。自分の歯と比較すると、入れ歯の噛む力は30〜40%といわれており、決して高いとは言えません。これはあくまで目安で、噛む力には患者様によって個人差があります。入れ歯で問題なく噛めると感じる人もいれば、全然噛むことができないという人もいます。インプラントのように外科手術が必要ないので、治療期間も平均1ヶ月ほどと、短期間で終わります。手軽に行える治療ですが、噛みにくい、違和感を感じるなど、機能性には少々劣ります。
〇 ブリッジ
入れ歯の平均寿命は3〜8年程度で入れ歯と同じように保険が適用される治療です。ブリッジは失くしてしまった自分の歯の代わりとなる人工の歯を、両隣の歯にかぶせる冠と一体で作成したものです。ですので、単体では完結しません。残っている両隣の歯を使用して人工歯を支える治療方法なので、健康的な歯を削る必要があります。これにより、顎の骨への影響が出てしまうリスクがあるのが懸念点です。しかし、入れ歯と比べると機能面では優れており、天然歯とそれほど変わりません。しかし、ブリッジは支台歯とブリッジの境目に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。ですので、ブリッジを装着した後は念入りなケアが必要になることを覚えておきましょう。入れ歯と同じようにトータルの治療期間は比較的短いのはメリットといえるでしょう。
インプラントはどのくらい長持ちする?寿命はどのくらい?
ブリッジや入れ歯の平均寿命が3〜8年といわれているのに対し、インプラントの平均寿命は半永久的といわれています。インプラントは、非常に丈夫で長持ちするのが特徴です。平均寿命はあくまでも一般的な目安であり、明確な指数ではありません。個人差も影響しますが、10年以上使用できているという人もいれば、40〜50年間インプラントを問題なく使っていたという方もいますよ。
インプラントを長く使っている方たちに共通するのは、メンテナンスもきちんと行き届いており、扱い方も丁寧だということです。インプラントは丈夫で長持ちするのがメリットといえど、扱い方によっては10年も経たないうちに寿命がくることもあります。治療が完了した後も歯科医師の判断に従って、メンテナンスとケアをしっかり行っていきましょう。
割れた・壊れたなどの症状があればすぐ歯科医院へ
インプラント治療は、丈夫で長持ちするといわれていますが、使用しているうちにインプラントに被せている人工の歯が割れてしまうケースがあります。インプラントが割れて壊れたまま放っておくと、歯周病などの感染症につながる危険性があるので要注意です。インプラントが割れたり壊れたりした場合は、すぐに歯科医院に行くようにしましょう。
インプラントを長く使うためのポイントや注意点
〇 良くない癖や生活習慣を治す
インプラントは非常に丈夫にできていますが、強い衝撃に弱いのがデメリットです。強い歯ぎしりや食いしばりが癖になっているとインプラントに負担がかかってしまいます。こういった悪い癖はインプラントの寿命を縮めてしまい、人工歯がかけてしまう原因になるので注意しましょう。インプラントの術後はしばらく運動を控えましょう。また、寝ている間に癖が出てしまう方は担当医に相談し、マウスピースで保護していくのもおすすめです。
癖だけではなく、日々の生活習慣を整えることも大切です。特に喫煙をしていると体だけでなく、お口の中にも悪影響を及ぼし、他の病気を引き起こしてしまう可能性があります。タバコを吸っていると骨がもろくなるリスクもあります。インプラント治療を受けた後は、たばこの本数を減らしたり、できれば禁煙するよう心がけましょう。
〇 歯科医院でメンテナンスや定期健診を受ける
インプラントを長い間使用していくうえで特に重要なのは、インプラントの治療が完了した後に歯科医院で定期的なメンテナンスや検診をしっかり受けることです。インプラント自体人工物なので虫歯になることはありません。しかし、歯周病になってしまうリスクはあるので、毎日の丁寧なケアとメンテナンスは必要不可欠です。これを怠ってしまうとインプラントの周りの歯でも虫歯や歯周病を引き起こしかねません。
また、定期的に歯科医院で噛み合わせのチェックを行わないと噛み合う歯が傷み、最悪の場合壊れてしまう可能性があります。担当医の指示に従い、歯科医院に通いながらきちんと診てもらいましょう。
〇 毎日のブラッシングを丁寧におこなう
当たり前のことに思えますが、インプラントの治療後の毎日のブラッシングはとても重要です。インプラント施術箇所だけでなく、周りの歯やそれ以外の歯のお手入れも丁寧に行いましょう。周囲の歯が歯周病や虫歯になってしまうと、インプラントを支えている骨にまで悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。デンタルフロスや歯間ブラシなどを歯ブラシと併用してお口の中全体を清潔に保つようにしましょう。
〇 品質の良いインプラントを選ぶ
インプラントの費用相場は1本30~40万円ほどと高額で、可能な限り安く済ませるために安い歯科医院を選ぶ人も多く見られます。しかし価格だけで歯科医院を選ぶのは危険です。安価すぎると質が悪くて長持ちしないリスクもあるので、総合的に判断し、歯科医院を選びましょう。
まとめ
インプラントを長く使うためには、毎日のケアと歯科医院での定期的なメンテナンスは非常に重要です。インプラントを長く使うためには、生活習慣や良くない癖を見直すなど、日々の努力や意識も大切ですよ。
