マウスピース矯正とは?インビザラインのメリット・デメリット
そもそも歯列矯正治療は何のためにする?
矯正治療をする動機は人それぞれですが、本来噛み合わせを整え機能性を改善する目的で行われます。しかし結果的に機能性だけにメリットがあるのではなく、審美的な面においても大きなメリットがあります。ですので、歯並びが悪いというコンプレックスを改善するために歯列矯正を行う人もいます。
歯列矯正をするメリット
歯列矯正をすることで、不正咬合を治すことができるので、日々のお手入れもしやすく虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。また、食事をストレスなく楽しむこともできるようになり、生活の質(QOL)が向上します。歯並びが整うことで笑顔にも自信を持てるようになり、気持ちも明るくなったという人もたくさん見られますよ。また頭痛や肩こりといった症状が軽減されるというケースも見られます。歯列矯正を行うことで、身体的にも精神的にも利点が大きいことがわかります。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正
従来からのワイヤー矯正は歯の表面にブラケットと呼ばれる器具を装着し、そこにワイヤーを通して歯に矯正力をかけることで歯列を整えていきます。歴史も長く、適応症例も多い方法ですが、強い力を加えるため、締め付けられるような痛みを伴うことも多く、見た目が気になるというデメリットもあります。
マウスピース矯正はワイヤー矯正とは異なり、患者様の歯型をもとに作成した透明のマウスピースを歯に装着することでゆっくりと歯並びを正しい位置に移動させていきます。矯正装置(アライナー)は透明なので装着していても目立つことなく、審美的なメリットも大きい矯正方法になります。ワイヤー矯正のように締め付けられるような痛みや違和感もほとんどなく、ストレスも少ないのが特徴です。しかし日本ではまだ専門医が少ないのが現状です。
矯正治療で歯が動く仕組みとは?
そもそも矯正治療で歯が動く仕組みにおいて重要な役割を果たしているのは「歯根膜(しこんまく)」の働きです。歯根膜は、歯の根と骨の間にある薄い膜で、これらをつなぐ役割をしています。歯根膜は伸び縮みするのが特徴で、歯列矯正は、この特性を活かして行われています。
矯正装置を歯が見える箇所につけて力をかけると、歯根膜は特性を活かして伸びたり縮んだりします。歯を引っ張ると歯根膜が伸びる一方で、押された側の歯の歯根膜は縮みます。伸びた歯根膜は、隙間を埋めようとして新しい骨を生み出そうという働きをしますが、縮んだ歯根膜の方は、隙間を作ろうと骨を溶かす働きをします。こうした働きが繰り返されて歯が移動し整えられていきます。
歯列矯正をすると歯はどのくらいのペースで移動する?
歯根膜の伸縮性という特性をいかして歯列を正しい位置へ整えるといっても一気に移動できるわけではありません。強い力で一気に引っ張ってしまうと歯根膜に大きなダメージを与えてしまうため、徐々に引っ張ることで調整していきます。どんな矯正の方法を選択するのかにもよりますが、歯列矯正では1ヶ月あたり約1mmずつ移動します。
なので矯正治療をはじめたばかりの頃はほとんど変化がないと感じてしまいます。そのため「ちゃんと綺麗になるの?」「治療は進んでいる?」と不安に思ってしまうかもしれませんが、治療をはじめてから数ヶ月経過すれば目に見えて変化してきます。どんな方法を選んでも時間がかかるということは念頭においておき、矯正治療は焦らず取り組むことが大切ですよ。
マウスピース矯正で歯が動く仕組み
ワイヤー矯正もマウスピース矯正も、歯根膜の特性を利用して歯列を整えるという仕組み自体は同じですが、力のかけ方が異なります。ワイヤー矯正はブラケットにワイヤーを通して固定することで歯に矯正力を加えて歯を引っ張って歯根膜に刺激を与えて歯列を整えます。ワイヤー矯正は強い矯正力を加えられるため、治療期間は比較的短くなります。
一方で、マウスピース矯正は歯に透明のマウスピースを装着することで、歯と歯茎を包み込んで徐々に力を加えて歯並びを矯正していきます。ワイヤー矯正ほど強い力ではないため、とてもゆっくりとしたペースで移動します。そのため、ワイヤー矯正よりも治療期間は長期に及ぶ可能性があります。
マウスピース矯正のなかで人気を集める「インビザライン」
マウスピース矯正のなかでも特に人気を集めているのが1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社で開発されたインビザラインです。
一般的なマウスピース治療とインビザラインの治療には大きな違いがあります。一般的なマウスピース治療は技工士の手でマウスピースを作成して装着されます。しかし、インビザラインでは患者様の歯型を3D画像化し、細部までを把握できるので精度が高いのが特徴です。数回来院して歯型を採取する必要もなく、インビザラインの歯型の採取は一度の来院で済みます。最初の来院だけで歯型の作成ができるので患者様の負担も軽減されます。難点は精度の高い治療ができる分、治療の料金が高くなってしまうことです。
コンピューター上に映し出された3D画像を見ながら治療のシミュレーションでき、矯正後の歯並びを予測できるので、患者様の安心にも繋がります。マウスピースは段階的にいくつか作成され、それを1〜2週間ごとに取り替えることで歯を移動させていきます。1日20〜22時間以上の装着時間が必要になるので自己管理は欠かせません。
インビザライン治療では補助器具を必要とすることも
インビザラインによる歯列矯正は、透明なマウスピースを歯に装着し時間をかけて歯を動かします。微調整がワイヤー矯正よりも少々難しく、調整を必要とする場合は補助器具を利用することがあります。補助器具を使用するかしないかは個人差があり、担当医が患者様の状態をチェックして判断します。
使用される補助器具としては、顎間ゴムやアタッチメントなどがあります。マウスピースだけでは歯の移動が不十分だと判断された場合に顎間ゴムを利用するケースが多く、別名エラスティックとも呼ばれています。歯の表面もしくはマウスピースに小さな突起のボタンを装着してゴムを引っ掛けることで力を加えます。
一方アタッチメントは歯の表面に取り付けて使用される補助器具で、サイズは小さいのが特徴です。マウスピースを固定する役割を果たしてくれます。マウスピースだけで装着したときに浮いたりずれたりするときに、滑り止めとしてアタッチメントを装着します。白色なので見た目は気にならず、歯とほぼ同化してほとんど目立ちません。アタッチメントは一度装着すると治療が終わるまでそのままの状態になります。
まとめ
どんな仕組みで歯が正しい位置へ移動するのか、矯正治療の仕組みを理解していると、治療のモチベーションにも繋がります。痛みが不安な方や見た目が気になる方は、インビザライン矯正がおすすめです。当院でもインビザラインを使用した矯正治療を提供しております。気になる方はぜひ一度当院にご相談ください。
