インプラント手術後の過ごし方。注意点や対処法を解説
インプラント治療の流れ
- ①カウンセリング(無料相談)および口腔内の各検査
- ②顎骨への人工歯根(インプラント体)埋入手術
- ③人工歯(上部構造)の製作と装着
- ④治療後の定期検診とメンテナンス
インプラント治療では外科手術が必要になり、手術には1回法と2回法と呼ばれる2種類があります。1回法でも2回法でもインプラントを顎骨に埋め込む手術は必要ですが、1回法であれば、術後経過を見て、人工歯(上部構造)をつけて治療は終わります。
しかし、スムーズに終えられる1回法が適用できるのは顎骨の厚みが十分と判断された場合のみで、ほとんどのケースでは2回法を選択することになります。
〇 2回法とは?
インプラント手術における2回法では、インプラント体の埋入手術のほかに、インプラント上部の粘膜を切開し、アバットメントを連結する手術が必要になります。1回目の術後から3ヶ月〜6ヶ月ほど経過した後、アバットメントの連結が行われます。その期間は仮歯を装着していることになります。
1回法を選択した場合でも2回法を選択した場合でも、完全に治療が終わるまでは術後のおうちでのケアやメンテナンスが大切になります。
インプラント手術後の「腫れ」「痛み」「出血」とその対処法
〇 痛みと腫れ
術中は、局所麻酔を用いて手術が行われるため、術中の痛みはほとんどありません。麻酔が切れた後には痛みが生じやすくなり、腫れも術後3日目くらいにピークを迎えます。
歯科医院から抗生剤と鎮痛剤が処方されるので、痛みが辛いときは、鎮痛剤を飲んで痛みをコントロールしていきましょう。腫れがひどいときは、濡れたタオルや冷えピタなどで冷やすのが良いですよ。しかし、冷やしすぎると逆に施術部位に負担を与えてしまうので要注意です。術後の痛みや腫れは、1週間程度でやわらぐケースがほとんどなので、上手に乗り切りましょう。
しかし、腫れや痛みが続く場合や、鎮痛剤を飲んでもまったく効かない場合、薬の量を増やしても効かない場合は、速やかに担当医に相談するようにしましょう。
〇 出血
術後には歯科医院で止血がきちんと行われますが、時間が経過するとどうしても血が滲んできたり、当日中は出血の量が多いと感じられることもあります。
術後の帰宅中の出血が心配な人は、マスクやガーゼ、ティッシュなどをあらかじめ準備しておき、挟んで帰るのがおすすめです。血が滲んできた際は、焦らず冷静に清潔なガーゼやティッシュを、施術部位で噛むようにしましょう。10〜15分おきに新しいガーゼに交換して圧迫止血していきます。術後当日は、睡眠中に出血してパジャマやシーツが血まみれになってしまうこともあるので、汚れても大丈夫なタオルやシーツを敷き、白い服は避けて睡眠をとりましょう。
唾液と一緒に血が出てくるため、「血の量が多い、どうしよう」と錯覚し、はじめは焦ってしまうかもしれませんが、上手に止血ができていればほとんどは翌日には収ります。
しかし、鼻から出血したり、術後2日以上出血が続く場合は、すぐに歯科医院に行きましょう。
インプラント手術後の「入浴・運動」「歯磨き」「食事」
インプラントの術後はとにかく安静にしていることが大事です。可能であれば仕事や学校はお休みをとっておうちでゆっくり休みましょう。術後1週間程度は、飲酒・喫煙は厳禁です。担当医から処方された薬を指示通り飲みましょう。
〇 入浴・運動
血行を促してしまう入浴や運動は、痛みや出血の原因になる可能性があるため、術後3日ほどは厳禁です。湯船は避けてシャワーで我慢し、できるだけ熱いお湯は避けましょう。軽い運動であっても3日は控え、激しい運動は術後1週間ほど控える必要があります。
〇 歯磨き
施術箇所以外は術後でもいつも通り変わらず丁寧なケアが必要です。お口の中は汚れや菌が溢れかえっているため、施術部位にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、サボらずに丁寧なケアを行いましょう。ブラッシングをする際は毛先の柔らかい歯ブラシを選びましょう。
施術部位やその周囲は、ブラッシングすると傷口が開いてしまったり、痛みが生じる可能性があるため、抜糸するまでの期間は歯磨きは控えましょう。うがい薬が歯科医院から処方されることもありますが、抜糸するまでの7〜10日ほどは、激しくうがいをしてしまうと傷口が開くため、軽く、優しく、行ってくださいね。
〇 食事
術後はまだ麻酔が完全に切れておらず、口元の感覚が失われている状態です。口元の感覚がないことで、頬や唇を強く噛んだり火傷をするリスクも高くなるため、麻酔が効いているうちは、飲み物だけにしておくのが良いでしょう。
また、麻酔が切れてからも、術後1週間程度は施術部位に負担がないよう、うどんやおかゆ、スープなど噛む力がいらないやわらかいものを選び、硬いものや辛いものなどの刺激物、ガムは避けましょう。
やわらかい食べ物でも細かく切ったり少量にしたりなど、食べる際の工夫も大切です。とにかく口元に負担をかけないように意識して食事をとりましょう。噛む時は施術した方と逆の方で噛んで、時間をかけてゆっくり食べてくださいね。
まとめ
インプラントは、一般的な歯科治療とは異なり、外科手術を要するため術後はとにかく安静にすることが一番大切です。この記事で紹介した、運動や食事、入浴などの注意事項はしっかり守り、無理せずに過ごしましょう。
インプラントを長く使うためにはおうちでのケアはもちろん、歯科医院でのメンテナンスも重要になります。指定された通院頻度を守って快適に過ごしましょう。
