インプラントのメリットとデメリットは?ブリッジ・入れ歯との違いも解説
人は様々な要因により歯を失うことがありますが、その場合歯を補う治療が必要です。歯を失った箇所を放置しておくと、噛む機能が失われるだけでなく、噛み合わせ全体のバランスが崩れる、全身に影響が出るなどの影響が出ることがあります。
歯を補う治療の一つにインプラントが挙げられますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ブリッジ、入れ歯と比較しながらご紹介していきます。
インプラントとは
インプラントとは、歯を失った箇所の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上から人工歯(上部構造)を取り付ける治療方法のことです。歯の根の役割をするインプラント体、歯冠(歯ぐきの上の見えている部分)の役割をする上部構造、この2つを連結するためのアバットメントの3つのパーツから構成されており、もとの自分の歯に近い形態をしています。
インプラントのメリット
インプラントのメリットには、以下のようなことが挙げられます。
・違和感が少ない
人工歯根(インプラント体)はチタンでできているため、骨と直接結合します。それによりしっかりと顎の骨にインプラントが固定されるため、インプラントが口の中にあることの違和感も少ないとされています。
・残った歯を削らずに済むことが多い
インプラントはもとの自分の歯に近い構造をしており、独立しています。それを顎の骨に直接埋め込むため、隣り合う歯を削るなどの処置は原則不要です。
・噛む力が90%ほど回復する
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されているため、もとの自分の歯とほぼ変わらないくらいに違和感なく噛むことができます。歯ごたえのあるものでも問題なく噛めるため、これまで通りに食事を楽しめます。
・見た目が比較的自然
インプラントの上部構造は白く透明感のある材料でつくられているため、もとの自分の歯の色と同じような色調や透明感を再現することができます。
・残った歯への負担がかかりにくい
インプラントそのものが独立しているため、周囲の歯にバネをかけたりすることはありません。周囲の歯を守り、負担をかけずに済みます。
インプラントのデメリット
インプラントのデメリットには、以下のようなことが挙げられます。
・治療期間が比較的長い
人工歯根(インプラント体)を埋め込んでから顎の骨に完全に結合するまで、定着期間を設けます。この期間は個人差がありますが、概ね3ヶ月から6ヶ月ほどです。そのため、トータルでの治療期間が長くなる傾向にあります。
・保険診療の選択がない
インプラント治療は保険適用が認められていないため、自費診療となります。費用は歯科医院ごとに決められているので様々ですが、インプラント1本あたり数十万円の治療費がかかります。医療費控除などの制度を活用し、少しでも負担を軽減しましょう。
・外科治療が必要
インプラントの治療では2度の外科手術が必要です。手術とはいえ日帰りで行えるものなので、入院の必要はありません。当院では、歯ぐきを切開する必要がなく手術時間が短縮できるストローマン社製のインプラントも取り扱いがありますので、ご希望の場合はお気軽にご相談ください。
ブリッジの特徴
ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を支えとして、連結された人工歯を接着する治療方法です。支えとなる歯にしっかりと固定されているため、比較的違和感も少なく、噛む力はもとの自分の歯の60~70%程度とされています。人工歯の材質によりますが、金属を使用する場合は保険適用が可能です。外科手術も不要で、治療期間も短く済みます。
その一方、人工歯を被せるためには支えとなる健康な歯を大きく削る必要があります。人工歯を支えることで負担がかかり、歯の寿命を縮めてしまう可能性もあります。また、歯がない箇所の人工歯と歯ぐきの隙間には歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れがたまりやすくなります。しっかり清掃ができていないと、支える歯がむし歯や歯周病になりやすくなります。
入れ歯の特徴
入れ歯は、患者様ご自身での着脱ができる人工歯です。1本から数本の歯を補うことができる「部分入れ歯」と、上下いずれかの顎の全ての歯を補うことができる「総入れ歯」があります。入れ歯の材質にもよりますが、保険適用も可能です。自費診療で作製する場合には金属の留め具を使用しないデザインにしたり、審美性・強度の高い材料を選択できるようになります。外科手術も不要なので、治療期間も短く済みます。
一方、部分入れ歯の場合は入れ歯を支える歯にばねをかけるため、負担が大きくなり歯の寿命を縮める可能性もあります。また、噛む力は部分入れ歯の場合で自分の歯の30~40%程度、総入れ歯の場合で10~20%程度とされています。
インプラントを選択するメリットとは
これらのブリッジや入れ歯の特徴を踏まえたうえで、インプラントを選択するメリットは次に挙げる2つの点があります。
・高い審美性、機能性、耐久性を得られる
インプラントの安定感は非常に優れているため、もとの自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。インプラントで使用する人工歯は色調や透明感にも優れており、自然で美しい口元を演出します。さらに、インプラントの10年後生存率は90%以上ともいわれており、適切なメンテナンスを継続することで長く維持することができます。
・周りの歯や顎への負担がほとんどない
インプラントでは、人工歯根が単独で顎の骨に埋め込まれているため、周りの歯への負担や悪影響がありません。そのため、治療をする箇所以外の歯を守り、将来的に1本でも多くの歯を残すことにも繋がります。
まとめ
今回は、インプラントのメリット・デメリット、そしてブリッジや入れ歯との違いについてご紹介しました。「これ以上歯を失いたくない」「できるだけ歯を削りたくない」「これまで通りに食事や会話を楽しみたい」とお考えの方にとって、インプラントは非常にメリットの多い治療方法です。将来1本でも多くご自身の歯を残していくためにも、多くの方におすすめできる治療方法であると私たちも考えています。
当院では、治療経験豊富な歯科医師によるインプラント治療を行っております。CTなどのインプラント治療に必要な設備も完備しており、骨を補うための治療を行うこともできます。骨が足りないという理由から他院で断られてしまった方も、お気軽にご相談ください。
